タムラクリニック

アクセス

休診日月曜・日曜・祝祭日

042-451-5533

ご予約はお電話にて承っております。

MENU

ハナコ短信

2023年5月22日

モフモフ(後編)

春も夏も、秋も冬も、「しあわせはあったかい老犬」でした。さすがに、動きが少し緩慢になって、寝ている時間が長くなりました。寝息と湿った鼻と柔らかいお腹の律動を確かめては有難い気持ちが湧いてきました。

16歳の年の12月から体調を崩しました。獣医さんに診てもらうと、生きているのが不思議と言われたほどの検査所見でしたが、「それなら」と思い切って老犬用の治療食を廃止して、好きなものを何でもあげるようにしました。すると、食欲も驚くほど改善し、とりわけ蒸したさつまいもと茹でた鶏のささみはよく食べました。うさぎやのどら焼きをまるまる1個食べた日もありました。
二度目の奇跡を経て、「あったかい老犬」は正月に黒豆を食べ、家族全員で記念写真を撮りました。1月の誕生日で17歳になりました。部屋の中を早歩きもするようになり「あと1年くらい…」と淡い期待を抱きましたが、2月になって再び体調が悪化しました。三度目の奇跡は起きませんでした。それから間もなく、我が家の愛犬はフーと最期の小さな息を吐いて、眠るように、17歳1ヶ月余の生涯を閉じました。

しばらくの間、かなりのペットロス状態に陥りました。
それでも、「時間が薬になる」とはよく言ったもので、2ヶ月を過ぎる頃には涙ぐむことは減ってきました。行く春を見送る頃、数ある写真の中から文頭に紹介した写真を選んで飾りました。この写真はモノクロームに変換してからパソコンに保存したためか、カラーに戻せなくなったものでしたが、一緒に過ごしたすべての時間が凝縮されているように感じます。

命日には、うさぎやのどら焼きを写真の前にお供えするのが我が家の習わしになっています。
今は、「しあわせはあったかい犬の思い出」です。

ご予約・ご相談はこちら